調査期間
2026年4月6日
調査目的
「食べられる森」をコンセプトに食用の実、芽、葉をつける樹木と、その畝間で野菜栽培を行うアグロフォレストリー圃場において観察される植物・動物種を把握する。
調査対象地
アグロフォレストリー1年目の圃場:シントロピック・ファーム富塚
生物多様性調査レポート
土壌診断レポート
結果を受けて(大村さんコメント)
静岡県浜松市で10年以上、森のような菜園=フォレストガーデンの実践を続ける中で、その経験を踏まえ、もう少し農園に近い要素を持つアプローチを試したくなり、都市郊外の小規模な土地でシントロピック・アグロフォレストリー(遷移促進型・森林農業)という新しい実験を始めることにしました。



写真)10年以上かけて育ったフォレストガーデン
シントロピックは、樹木や草本を高密度・多層に配置し、植物同士の遷移の力を借りて土壌と生態系を回復させながら、食べ物を育てる農法だが、日本ではまだほとんど馴染みがありません。だからこそ、この土地で実際に何が起きるのかを、感覚だけでなく数値でも確かめたいと思い、みんな大地に土壌診断を依頼させていただきました。
結果は、土壌改良初期のため、pHなどにいくつか不安定さが見られたものの、全体としては「菌根菌などの働きを促すために、ほとんど土壌に手を加えるよりも、すこし控えた方がいい」というものでした。
長年、土に手を入れることは最小限にするということを前提に土地作りを考えてきた身としては、正直なところ驚きの結果でもありましたが、自分の目指したいことを後押しいただいた結果でもありました。
シントロピックが、実際に土壌や生態系にどう影響を与えていくのか。まだ自分の知る限りではまだ誰も答えを持っていない問いに、この小さな都市郊外の実験農園から少しずつ近づいていきたい。
初年度の今はまだ入口に立ったばかりですが、これからこの土地の土壌を含めた小さな生態系がどのように豊かに変わっていくのか、季節を追って観察していくことを、みんな大地さんとにご協力をいただきながら、今後が楽しみでなりません。


写真)2026年4月6日時点のシントロピック・ファーム富塚の様子