「環境を考える相模原の会」が耕さない農業をはじめました

みんな大地
まずは環境を考える相模原の会の活用内容を教えてください。

田渕さん
神奈川県相模原市で、環境や社会問題に関して発信や活動を行っています。テーマは気候変動対策、脱原発、森林保護、リニア新幹線問題、PFAS問題などです。

特に気候変動対策を求める活動では「かながわ脱炭素市民フォーラム」という、県に対して気候変動対策を後押しする連合体に参加しています。このフォーラムは若者世代、子育て世代の方々と一緒に活動をしており、気候変動問題は次世代への負担が大きいことを訴えていきたいと思います。

当会のメンバーは高齢者が多いですが、気候変動の活動をしているメンバーは田畑で有機作物を育て、自然からのフィードバックを受けつつ活動しています。

また「みんな大地」さんの会社であるUPDATER(株)は「みんな電力」というブランドで再エネ電気の販売もしています。これは単に再エネを売るだけの会社ではありません。

例えば太陽光パネルの下で、有機作物を育て、食物生産を行いながらそこで働く農家さんの雇用を確保するという重要な役割をになうソーラーシェアリングも行っています。

当会はこのような社会課題解決と再エネ選択という両輪の推進を図るパワーシフト・キャンペーンを応援し拡げていきたいと思っています。

みんな大地
耕さない農業での実験をはじめた理由や、今後の予定を教えてください。

田渕さん
気候変動対策を進める活動はさまざまです。我々は田畑で有機作物を育てていることを生かし、作物を育てながら気候変動対策を行えないかと考えました。

パタゴニアが以前より進めているリジェネラティブオーガニックという考え方は、耕さずに土を生かし作物を収穫します。国内外で多くの農作人が実践をしているもののまだ少数です。

そんな方々にお会いしお話を聞かせていただいたので、私たちも相模原でやってみたいと思いました。

地元で有機農法、自然農法をしている方は多くいますが、不耕起栽培は手間がかかるなどの懸念から試してみようと思う方は少ないのではと思いました。

そこで、私たちはライ麦をカバークロップとして使った不耕起栽培を、ライ麦を撒かないエリアと比較しようと思いました。比較する項目は草取りを含む作業時間、収穫量、土中生菌数、土中炭素量です。

2024年5月にスタートとしての土中分析をみんな大地さんに依頼をしました。今後数値がどのように変わるのか楽しみです。

今回インゲンを栽培し作業時間及び収穫量のデータが取れましたのでイベントなどで報告をしたいと思います。

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