写真)いかすスタッフの内田さん(写真左)、志賀さん(写真右)
土壌サンプル採取日
2024年11月5日
土壌診断 項目
1.全炭素量(C)、全窒素量(N)、C/N比
2.菌根共生率、菌根菌胞子数
3.一般生菌数、大腸菌群数、大腸菌数
土壌診断証明書

土壌診断レポート
考察
■この圃場の土は「腐植質厚層アロフェン質黒ボク土」に分類され、畑地に広く利用される典型的な黒ボク土です。
■全炭素量は地質標準値(農研機構「土壌のCO2吸収「見える化」サイト」基準値)より3%ほど多い値でした。
■緑肥(ソルゴー)の活用により、土中の有機物を維持できている圃場といえます。
■一般生菌数(生きた細菌の数)は土1gに4,800万個と、多くの細菌が生息しています。
■菌根菌は株によっては共生率が高い結果となりました。この圃場はもともと菌根菌が多い可能性があります。ただし、今回のレタス栽培においては何らかの影響により一部のスポットで菌根菌が減少した可能性が考えられます。
■菌根菌を活用した農業にご興味があるようでしたら、在来種の菌根菌を使用した資材をご紹介させていただきます。
■大腸菌は非検出で、病原性細菌による作物汚染リスクは無く、農作業も安心です。
土壌診断結果を受けて(内田さん・志賀さんコメント)
このレタス畑は、2年前に耕作放棄地された草だらけの荒れ地を整備し利用を開始しました。土づくりのため、堆肥を施用し、エンバクやソルゴーなどの緑肥を栽培しました。今回、初めてレタスを栽培しましたが、まだ使用履歴の浅い畑です。たい肥は植物性が中心で、コーヒーかすや醤油工場から出た残渣を使った(株)サンシンさんのたい肥や、食品残渣と米ぬかを合わせて高温発酵させた「健やかファーム」という有機質肥料を使っています。
私たちは、有機農業を開始した初期から、畑を使っていって理想の土の状態となる「熟畑(じゅくばた)」と呼ばれるような状態になるまで、それぞれの過程にあう野菜を選んで栽培しています。土壌診断も経年で確認できると、その状況変換を確認できておもしろいかもしれませんね。
私たち「いかす」は、一人ひとりの個性やスキルを活かしてチームで農業を行うという意味が込められています。実際に、農業出身者だけではなく、アパレル、オフィス機器、物流センター、人事、飲食など、様々な経験をもつメンバーで運営しています。
1ヘクタールからはじめて、いま7ヘクタールに広がりました。地元スーパーの有機野菜コーナーからの引き合いが増えていて、本当は15ヘクタールくらいまで拡大したいのですが、そうなると飛び地ではなく機械を使えるある程度広い圃場の必要があるなど、別の課題が出てきます。
少し視点を変えると、生産者さんにも得意、不得意がいろいろあって、野菜の生産は上手でも売り先を開拓することが苦手という方もいます。そういう方には、いかすが窓口となって、いかすグループとして有機野菜を販売する形も考えています。


写真)土壌サンプル採取時のレタス圃場(2024年11月5日)